超入門！ゼロから学ぶ水処理技術　よくわかる最新水処理技術の基本と仕組み

出版社からのコメント

水は私たち人類が生きていくうえで欠かせないものであるばかりでなく、あらゆる産業にとっても不可欠な存在である。そして、あらゆる場面で水に求められているのが、不純物が混じっていない「きれいな水」であることだ。「産業のコメ」と呼ばれる半導体の製造過程では、わずかな不純物の混入も許されないため、純水をさらに高純度化した超純水による洗浄が行われている。また、実験器具などを洗浄する際にも、水道水を使用すると分析結果に影響を与える不純物が混入されてしまうので、純水を使用する必要がある。食品の製造はもちろん、医療現場でも純水が必須だ。透析治療に関しては、使っている水がきれいであるほど患者の治療効果が高まる。本書では、７０年以上にわたって水処理に関する事業を行い、社会に貢献してきた三菱ケミカルアクア・ソリューソンズの多岐にわたる事業を紹介するものになっている。水をきれいにする設備を扱う用水事業、お客様に納入した装置がトラブルを起こさないように安定的な運転を維持する目的のカスタマー事業、井戸水をろ過して水道水と併用して使える自家用の水道設備を提供する地下水事業、医療機関や福祉施設、温泉、スポーツ施設などを対象とする医療用水事業、工場などから排出された水を浄化するための設備や薬品を開発・提供する排水処理事業、冷却水で生じるトラブルを予防するためのレンスイ薬品シリーズ、様々な液体を高純度化する分離精製事業。これらについての詳細が書かれている。世界中で水の問題は深刻化している。今後、さらに大きな役割を担っていくに違いない同社の高度な水処理技術を解説していく。